次の街に着く前に買い物が出来てよかった…!
カジュさんから恵みの鍵を、ティスアさんからカルカデとジャスミンを買わせていただきました!
ティスアさんからはミントティーもこっそり頂きました!わぁい!
買わせて頂くときにミントティーも頼もうと思ったんですが、コクなにも上げるものがなかっt
あとでリボンとかで弄りましょうか。(*´∀`)
ともあれこれで、恵みの鍵で水を浄化→コクのルフで温める→ティスアさんとこの茶葉でお茶を淹れる→ウマー(゜Д゜*) なコク的最強コンボが出来ます!(ぇー。
恵みの鍵を買いに行ったとき、シエル嬢と一緒にカジュさんのところに
ということで下記妄想です
・シエル嬢絶対値切りするよね。
・カジュさん気弱優しいよね。
・押し負けるよね。
・コクは見てるだけだろうけどシエル嬢を安くしたならカジュさんなんか落ち着かないよね。
ということで。(?
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恐らく、いや、大分この組み合わせは相性が悪い。
現に先ほどからカジュは冷や汗を垂らしている。
「ほら、二つも買ってあげるんだから少しぐらいいいじゃない。」
そう言ってカジュの眼前に居る女性、シエルは若干引きつった笑みを浮かべているカジュに商品の鎖を揺らした。
それはカジュが売り物としている魔道具の一つであり、先ほどシエルが買わせてもらうと告げたものだった。
彼女の横には一緒に来たのであろうコクが笑みを浮かべながら同じくカジュの商品である鍵を撫でていた。
よく見るとシエルの手にも同じものが握られている。一緒に買うつもりなのだろう。
「で、でもそう簡単に安く出来ませんよ…っと!」
弱々しく抗議すると突然船が大きく揺れた。
岩でも乗り越えたのだろうか、カジュは慌てて並べてあった商品を押さえた。
シエルも帽子を押さえ、軽く窓の外を見たがすぐに値下げ交渉を再開する。
「かたいわねぇ、同じ小隊の仲間じゃない。ちょっとぐらい、ねぇ?」
彼女がずい、と身を乗り出したせいでカジュとシエルの顔の距離がかなり近い。
どうにか顔を離そうと身体を後ろに傾けるがすぐに後ろが壁だと気付く。
更に離れた分をシエルが詰める為、距離が全く変わらなかった。
いよいよ逃げ場がなくなったカジュはこの場にもう一人居るのを思い出し、助けを求めるように視線を向けた。
視線を向けられたコクは暫く気付かないようであったが、カジュの視線を漸くと受けて
唯にこりと笑って見せた。
彼女からすれば恐らく「頑張りなさい」や「仲がいいわね」等の意味を込めて笑ったのだろうが、カジュはどうやら別の意味で捉えたようだった。
大よそ「諦めなさい」のあたりで。
カジュは恐る恐る片手をあげ、親指と一指し指を広げて
「………す、少しだけですからね…?」
とだけ言った。
それを聞いたシエルは満足そうに一つ頷いてやっぱり満足そうに笑い
「話せば分かるじゃない、カジュ!」
そして思いっきりカジュの胸を片手で押した。結構な力で。
カジュはその力に逆らえず壁に頭をぶつけて綺麗な音を鳴らした。
「こ、今回だけですよ?本当に今回だけですからね!」
「別にいいわよ、次利用するかわからないもの。」
その台詞がさも当たり前のようだったのでカジュはのの字を書きそうになったが一応客の目の前ということでどうにか耐えた。
そして上機嫌なシエルの横に居るコクに目を向けた。
コクは軽く首を傾げて変わらずにこりと笑っている。
「…あ、あのぉ………。」
「あらぁ、私は別に構わないわよぉ?そんなに高くないものだし。」
「いいいいいいいいえ!そんな、シエルさんだけを安くするなんて…!」
「そうよ、折角なんだしお友達価格でいきましょう!ねぇカジュ!」
カジュが返事をする前にシエルの手が彼の肩を盛大に叩いた。
彼は今度こそ、ほんの少しだが床にのの字を書いた。